大殿筋と中殿筋の指圧法の違いについて書かせて頂いた記事で、
大殿筋は伏臥位、中殿筋は側臥位の方がアプローチしやすいとお伝えしました。
◇大殿筋と中殿筋の指圧法の違いについてはこちらです。
筋肉の付着部位が、後面と側面という違いや、
筋繊維の走行、股関節に対する働きの違いがあるので、
それらの性質に合わせた体位で、施術を行うと良いのです。
ところが、人間というのは刺激に対する反応は千差万別であり、
指圧療法においても、基本的な考えはありますが、
「これが100%正解だ」という答えはありません。
例えば、大殿筋の指圧法を例にすると、
前述したように、伏臥位でのアプローチの方が、施術しやすいと言えます。
これは、基本的なパターンであって、
ギックリ腰や、胸部の圧迫感が苦手な人、高齢者などでは、伏臥位での施術が出来ない場合があり、
大殿筋の施術でも側臥位で行うことになります。
人間の体は、同じ姿勢が続くと血行が悪くなりますし、
治療を行う筋肉も、伏臥位と側臥位などと、体勢を変えて刺激を与えた方が、治療効果が高まることも考えられます。
◇大殿筋は、伏臥位では筋肉がやや短縮し、
側臥位で、股関節を軽度屈曲位とすると、筋肉は伸展します。
◇腰痛患者さんに対して、大殿筋に指圧を行うと、
伏臥位の方が、硬結圧痛反応が検出される場合と、
側臥位の方が、硬結圧痛反応が検出される場合とがあります。
このことを、あえてややこしく解説しますと、
・伏臥位のパターンで、
①筋肉を短縮位にすると、硬結圧痛反応がある
②筋肉を短縮位にすると、硬結圧痛反応がない
・側臥位のパターンで、
③筋肉を伸展位にすると、硬結圧痛反応がある
④筋肉を伸展位にすると、硬結圧痛反応がない
これは、東洋の知恵「陰陽論」の考えであり、
陰中に、陽あり陰あり
(陰中の陽・陰中の陰)
陽中に、陽あり陰あり
(陽中の陽・陽中の陰)
全ての事象はこの4つのパターンに分けて考えることが出来ます。
肩コリ治療などでも、
代表的なツボである肩井穴や、僧帽筋第1トリガーポイントなどの肩上部を伏臥位で施術するときに、
患者さんの上肢の位置によって、
肩上部の筋肉は、伸展したり、短縮したりします。
そのことによって、筋硬結は緊張したり、緩んだりもするのです。
実際の治療では、患者さんの体質や症状に合わせて、
4つに分類される、どのパターンで施術を行うかを判断して、治療を行うことが大切です。
指圧療法の極意を学べるコース
3月17日(日)10:00 ~ 12:00
◇特別講座 指圧療法基礎コースの詳細・お申込みはこちらです。
2019年度 指圧療法コース
◇指圧療法コースの詳細・お申込みはこちらです。
スキルアップセミナー ~ 明日から活かせる指圧テクニック ~
3月スタート
毎月第3木曜日 19:00 ~ 21:00
会場 大田区産業プラザPiO
1回目の3月21日(木)は、
首肩コリ、頭痛、めまい、目や鼻、耳症状に必須の治療ポイントである
肩井穴・僧帽筋第1トリガーポイントの指圧法を行います。
◇スキルアップセミナーの詳細・お申込みはこちらです。
NEW!2024年度 講習会予定
定員5名の少人数制です。実技を徹底的に指導致します。
・指圧【基礎セミナー】 ※9月19日(木) ※このセミナーの定員は30名です ※現在2名の方が参加予定です。
・指圧療法コース 第5回(9/19)は満席、第6回(10/13)は残り3名。
・指圧「上級セミナー」 お申込み開始してます 各回残り3名 指圧療法コースを受講していなくても、どなたでもご参加いただけます。
・トリガーポイント療法コース ※お申込み終了しました
・骨盤療法コース ※終了しました
・経絡&中医学治療コース
お問い合わせはお気軽にしてください。
九星気学CLUB
DMMオンラインサロン 杉本憲一の『九星気学CLUB』
月額2,750円(税込)で、お好きな時間に全ての動画が視聴頂けます。
※カード決済の場合は、入会後30日間無料。
九星気学で、幸せに生きるコツを学びませんか!現在、第1回~第28回の動画がアップされています。
詳しくは以下のリンクから、DMMオンラインサロンのページをご覧ください。
こちらをクリックしてください >>> 『九星気学CLUB』
さらに指圧を学ぶなら
指圧塾は「治療効果を最大にするための指圧法」を実技中心に学べる講習会です。 指圧塾では、基礎コースをはじめとして、指圧療法、経絡治療、トリガーポイント療法、AKA療法を体系的に継続して学ぶ事が出来ます。