“天応穴”「弱圧持続按法」の治療反応/ 上級治療テクニック #14 / PRO上級コース

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天応穴とは「天が呼応するツボ」のことで、経絡指圧での虚のコリや、責任トリガーポイントともいえますが、
“それらを超えた治療反応を起こすツボ”といったニュアンスとなります。

「ツボとはそこに響きがあり、ツボを響かす技術をもって、はじめてツボという」
といったのは、増永静人先生ですが、

患者さんの体質や性格、症状の深さなどを見極めて、
また、治療者が大脳辺縁系の働きによる支え圧によって感じ取ったツボであり、

「先生、そこです!」という反応を超えて、

「そこをずっと圧してもらっていれば、全てが治る気がする!」といった、
天が動くほどの治癒力を発揮するツボを”天応穴”といいます。

少しくどい表現となりましたが、天応穴といったものがイメージ出来るといいと思います。

按法といえば、
安定持続圧のことをいうので、

「持続按法」と表現する必要はないのですが、2〜10秒間位の持続圧ではなく、
数分間にわたって持続圧を行うので、持続按法としました。

弱圧とは、けっして浅く軽い圧というわけではなく、
垂直圧となるベクトルを定めて、深くまで圧を浸透させ響きを起こします。

通常行う、”痛くて気持ちの良い快圧”での持続圧では、
数分間の持続となると、
患者さんの体質や症状によっては、オーバードーゼとなりかねません。

強い響きが起こっていれば、経絡反応とはいえ、
我慢をさせるほどの不快感を与えてしまっては、治療効果は望めなくなります。

刺激過多となれば、
防御性筋収縮が起こり、交感神経が緊張してツボが閉じてしまい
響きが止まってしまいます。

また、
術者が「手指や体勢がキツくなってきた」と感じてしまうと、
それは、大脳新皮質の働きによる意識的な圧となり、交感神経の緊張が患者さんの身体にも伝わり、
治療反応が半減してしまいます。

ですので、
術者と患者さんの両者にとって、リラックスして施術が行える程度の弱圧で按法を行うことが大切です。

弱圧とはいえ、手先での力加減ではなく、
丹田からの重心移動によって、圧を浸透させていくことがポイントとなります。

弱圧でも、按法となっていれば、
持続することで刺激量は増えていきますので、
この治療法でも、強い瞑眩反応が起こることもあったり、

副交感神経が働き過ぎて、治療後にダルさや疲れたような感じが現れることがありますので、
患者さんへの説明は事前に行っておきます。

カウンターストレインでも、90秒という魔法の時間がありますが、

90秒〜数分間の安定持続圧によってこそ、治療反応が起こる症状もあります。

難治性の症状や治療効果が停滞している、交感緊張が強い方などには、
患者さんの状態にあわせて、取り入れたい本治法となります。

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