指圧治療を行った後に、貧血気味になったり、フラついてしまって歩けなくなってしまう方がいらっしゃいます。
治療そのものが、特にオーバードーゼではなくても、このような体質の方への施術では気をつけたいポイントがあります。
問診の段階で、めまいや貧血、フラつきがあるとわかっていたり、
色白の方や虚弱体質の方、または血圧異常、寝不足などの要素があると、治療の終わり方には気をつけます。
中医学的な証で診ていくと、
もともと虚証タイプの方は、治療によって気血のめぐりが急に良くなり過ぎると身体が疲れてしまい、治療後にすぐに動くのが辛く、無理をしてしまうと倒れてしまう可能性があります。
このような虚証タイプの方への治療は、施術者もはじめから気をつけるものだと思います。
現代人は、飲み過ぎ食べ過ぎの飲食不摂があり、さらに運動不足、強いストレスなどから、
邪気が詰まって病変を起こしている実証の症状があらわれていますので、
治療では邪気を取り去る(去邪)瀉法の指圧がメインとなります。
特に臓腑では肝・胆・脾・胃の中焦に、水穀の精微とならなかった未消化物(アーユルヴェーダではアーマという)が湿邪として停滞し、ストレスや、怒り、辛い物、チョコレートなどの刺激によって熱邪と合わさり、湿熱邪となって臓腑を転伝していき、種々の症状を引き起こすことが多いのです。
この湿熱証という実証の症状を抱えていながら、頭顔面部だけ虚証のようなタイプの方がいるのです。
このようなタイプの方は、指圧治療を行って気血のめぐりが良くなっても、頭顔面部だけは気血のめぐりが遅れてしまい、治療後すぐに立って歩きだすと、頭に血が巡らずにフラフラしてしまうことになるのです。
この治療後のフラつきを防ぐ4つのツボを紹介します。
「百会・合谷・足三里・三陰交」です。
この4つのツボは、頭顔面部の気血を補う(補法)作用が強いツボです。
百会は、頭頂部のツボですからイメージしやすいと思います。
合谷は、四宗穴の一つで、頭顔面部の症状を主治とします。また肺気を補う働きもあり、肺の宣発機能を高めてくれます。
足三里と三陰交は、飲食物から気・血・津液・精の元となる水穀の精微を作る、脾経と胃経の要穴です。
脾胃は、不足している気血を補う働きを持っています。
体調が悪く食事があまり摂れていないなどの時は、足三里。
冷え性や瘀血体質の方には、三陰交。
これら4つのツボを全部でなくても、いくつか患者さんに合うものを選択して、
治療の最後に指圧を行うと良いのです。
この場合、補法の指圧となりますので、圧の入れ方や角度、持続圧の時間、刺激量が瀉法とならないように行うことが需要です。
指圧療法の虚実補瀉とは、
経絡に対して圧を入れる向き(方向)、持続圧の時間、輪状揉捏の場合は右回りか左回りか、圧の強弱や深さなどで調整出来ます。
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