胸鎖乳突筋の仰臥位での指圧法のポイントについてお伝えしていきます。
患者さんのセッティングですが、枕を低めにセットした方が施術が行いやすいケースが多くみられます。
これは患者さんのタイプによりますので、枕を低くするとめまいが出てしまったり、呼吸がしづらいなどの症状がある方、または筋肉が伸張して筋緊張が強くなるタイプの方は、通常の高さの枕を用いれば良いと思います。
当院では、ホームセンターで30cm × 30cm、厚さ4mmのベニヤ板を購入して、それにバスタオルを巻いて使用しています。
※仰臥位での胸鎖乳突筋の施術時と、頭蓋オステオパシー(クラニアル・マニピュレーション)を行う時に使用しています。
施術は、術者の拇指と示指で挟むように指圧を行います。
その時に、患者さんの頭部を転がすように施術側に少し回旋すると、筋肉が弛緩して触察が行いやすくなります。
※筋肉が短縮すると、トリガーポイントが活性化して関連痛を出す場合がありますので注意が必要です。
胸鎖乳突筋を深くまで触察して、徐々に浅い部位への触察へ変化させていくと、鎖骨頭と胸骨頭の筋束の違いがわかります。
トリガーポイント療法では、鎖骨頭は難聴や耳鳴り、めまいなどの耳症状、胸骨頭は目の症状や頭痛と関連しますので、2つの筋束の違いを判別するスキルは大切です。
胸鎖乳突筋のトリガーポイントの基礎知識はこちらです。
実際の施術では、拇指と示指で挟むように指圧を行いますが、
ここでのポイントは、胸鎖乳突筋の前側と後側では、筋肉や皮膚の硬さや遊びなどが全く異なるので、筋肉を前後から均等に挟むことが難しいのです。
昨日行った指圧療法コースでも、受講生の方はこの感覚をつかむのが難しそうでした。
こういった頚部の性質や特徴を、頭で理解して、手指の感覚でコツをつかむことが出来れば、胸鎖乳突筋に対して適切な治療が行えるようになります。
乳様突起の停止部近くや、筋腹でも筋緊張が強かったり硬結がある場合は、拇指と示指で挟むというより、つまむような施術法が適しています。
この場合、点のような鋭い刺激にならないように、圧の入れ方には注意が必要です。
胸鎖乳突筋の指圧法のポイント①はこちらも参照してください。
胸鎖乳突筋は圧刺激に対して敏感な筋肉のため、一度不快な印象を与えてしまうと、筋肉に防御反応が出てしまい指圧を受け入れてくれなくなってしまいます。
筋肉の前後から均等に適圧で指圧を行うと、目や耳、頭部に良く響きが起こり、頭顔面部の症状へ良く効きます。
また、この筋肉が緩むと、交感神経の緊張が緩むことも期待出来ます。
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