腰痛の経絡治療①/経絡テストによる伸展制限から原因を診ていく/腰部の動きと経絡の関係とは

経絡治療
◇指圧【基礎セミナー】次回は9月19日(木)に開催します。【東京都大田区の会場】

腰痛の経絡治療について、お伝えしていきます。

腰痛の原因となっている経絡を調べるのに、
経絡テストを行います。
※経絡テストは現在M-Testと言われています。

立位で、腰部の前屈、後屈、側屈、回旋の動きを行ってもらい、
どの動きで腰痛があらわれるかを調べていきます。

経絡テストでは、
経絡の伸展制限を診ていきます。

前屈での腰痛は、

腎・膀胱経の伸展制限です。

下肢の後側には、腎経と膀胱経が走行しているためです。

背腰部では、
腎兪や膀胱兪、小腸兪、志室などが、基本的な治療穴として挙げられます。

後屈での腰痛は、
下肢や腹部で、身体の前面を走行する、

脾・胃経の伸展制限となります。

背腰部では、脾兪や胃兪、大腸兪、意舎、胃倉の硬結圧痛反応を診ていきます。

また、腎経も体幹では腹部を走行していきますので、
後屈での伸展制限もあらわれてきます。

側屈は、体幹と下肢の側面を走行する、
肝・胆経の伸展制限となり、

背腰部での治療穴は、
肝兪や胆兪、三焦兪、魂門、陽綱、肓門の硬結圧痛反応を診ます。

回旋での腰痛も、基本的には肝経と胆経の伸展制限と診ていくのですが、

腰部回旋の動きは、
前後屈と側屈を合わせた動きのようになるため、

実際の臨床では、
肝・胆経以外にも、

前屈異常の腎・膀胱経、後屈異常の脾・胃経の伸展制限や、要穴の硬結圧痛反応を診ていき、
経絡の弱りを診断すると良いと思います。

実際、
飲食の不摂生で、脾・胃経の弱りがある腰痛患者さんの回旋痛が、脾経の経穴である「公孫」の治療で改善した例があります。

公孫は、脾経の絡穴であり、脾経と胃経を同時に治療することが出来るツボです。

また、
椎間板や神経根の検査として行われる、ケンプテスト(後側屈)で症状が現れる方の腰痛治療では、

腎経の経穴である「照海」の指圧によって改善した例もありました。

照海は、腰痛に対する万能穴で、特に中高年以上の腰痛患者さんには良く効きます。

このように、
腰部の経絡テストを行い、伸展制限から弱りのある経絡を診断して、

背腰部では、
原因となっている経絡や、その表裏経と同名経の背腰部兪穴を、
また、その経絡の膀胱経2行線のツボを治療していくのが基本となります。

腰痛では、
下肢からのアプローチも有効ですから、

原因となっている経絡の要穴に診断按摩を行い、硬結圧痛反応やツボからの響きを観察して、
治療穴としていくと良いと思います。

首肩コリ・腰痛・寝違え・ギックリ腰の経絡治療は、
水曜コース、日曜コースともに4月に行います。
◇経絡治療コースの詳細・お申込みはこちらです。

NEW!2024年度 講習会予定

定員5名の少人数制です。実技を徹底的に指導致します。

・指圧【基礎セミナー】 ※9月19日(木) ※このセミナーの定員は30名です ※現在2名の方が参加予定です。

・指圧療法コース 第5回(9/19)は満席、第6回(10/13)は残り3名。

・指圧「上級セミナー」 お申込み開始してます  各回残り3名 指圧療法コースを受講していなくても、どなたでもご参加いただけます。 

・トリガーポイント療法コース ※お申込み終了しました

・骨盤療法コース ※終了しました

・経絡&中医学治療コース
お問い合わせはお気軽にしてください。

九星気学CLUB

DMMオンラインサロン 杉本憲一の『九星気学CLUB』

月額2,750円(税込)で、お好きな時間に全ての動画が視聴頂けます。
※カード決済の場合は、入会後30日間無料。

九星気学で、幸せに生きるコツを学びませんか!現在、第1回~第28回の動画がアップされています。

詳しくは以下のリンクから、DMMオンラインサロンのページをご覧ください。

こちらをクリックしてください >>> 『九星気学CLUB』

さらに指圧を学ぶなら

指圧塾は「治療効果を最大にするための指圧法」を実技中心に学べる講習会です。 指圧塾では、基礎コースをはじめとして、指圧療法、経絡治療、トリガーポイント療法、AKA療法を体系的に継続して学ぶ事が出来ます。

タイトルとURLをコピーしました