上肢の症状では、テニス肘やゴルフ肘などの肘痛、手関節や手指の腱鞘炎、前腕の痛み、シビレなどの症状が挙げられますが、
症状があらわれている部位が、どの臓腑の弱りなのか、またどの経絡が走行しているのかを診断して治療を行います。
例えば、テニス肘では肘関節の外側に痛みがあらわれますが、この部位は大腸経が走行しています。
経絡治療の基本的な考え方では、背腰部兪穴と、それに対応している膀胱経2行線のツボを治療穴として選択していきます。
大腸経の兪穴は大腸兪で、表裏経となる肺経の兪穴の肺兪、同名経の胃経は胃兪、表裏経の同名経となる脾経では脾兪となります。
膀胱経2行線では、魄戸、意舎、胃倉、外大腸兪が治療穴となってくるケースが多いです。
テニス肘の症状部位にある曲池は、胃経の弱りがあらわれやすく、鼻症状やアレルギーなどの痒みに対しても治療効果のあるツボです。
また、前腕を切経していくと、三焦経の経穴に圧痛反応を診ることもあります。
ストレスが強ければ肝経の弱り、高齢者であれば腎陰虚も考えられます。
そういうことを考えていくと、背部兪穴と膀胱経2行線に診断按摩を行い、一番の硬結圧痛反応を診て、臓腑の弱りを診断することが大切です。
上肢の症状の経絡治療では、側頚部と肩甲骨内縁の治療が大切です。
側頚部の横突起ラインで、圧痛反応のある硬結は上肢に良く響きます。
上背部の膀胱経2行線のツボは、肩甲骨内縁で取穴していきますが、上肢の(特に前腕背側面)第1指から第5指のラインと、附分、魄戸、膏肓、神堂のツボは関連が強いため、肩甲骨内縁の治療は必須となります。
上肢にも十二経絡が走行しているとする、経絡指圧診断治療要図で診ていくと、側頚部や肩甲骨内縁部の他にも、肩甲骨外縁部や棘上筋部、胸筋部などからもアプローチしていくことが出来ます。
上肢の症状の経絡治療では、首肩周りの筋肉をしっかりと緩めて、症状の根っことなる臓腑に対して、表裏経や同名経など、全身から治療を行うことが本治となります。
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