筋緊張の強い、または慢性化している頑固な肩コリには、
治療反応(響き)が起こる責任トリガーポイントへの指圧療法が求められます!
今回は、
重症な肩コリ治療に効果的な、
3つのトリガーポイントをご紹介します。
僧帽筋第1トリガーポイント
このトリガーポイントは最も重要です!
首と肩のつけ根あたりに形成され、
首の痛みや頭痛、めまいなど、頭顔面部の症状全てに関与してると考えられます。
形成部位は、個人差があり変動しますので、
①首と肩のつけ根
②つけ根よりもやや外側
③下頚部
この3ヶ所を丁寧に触察して、
最も治療反応(響き)の起こるトリガーポイントを見つけて下さい!
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◇僧帽筋第1トリガーポイントの3つの形成部位とは/責任トリガーポイントへの指圧療法
指圧療法では、
拇指での垂直圧だけではなく、
拇指と四指で筋硬結を挟む、挟圧法も有効です。
このトリガーポイントは、
安定持続圧(按法)のみで治療を行うと、響き過ぎるためか、
施術後に、痛みやダルさなどの瞑眩反応が出やすいため、
拇指揉捏(摩法)などを活用して、筋を整えるような施術も大切となります。
僧帽筋第3トリガーポイント
このトリガーポイントは、
肩甲骨内縁辺りに形成され、
トリガーポイントの周囲や肩上部、上頚部などに痛みを送ります。
肩コリのある方は、この部位の筋緊張はとても強いのですが、
僧帽筋の走行をしっかりイメージして、
肩甲骨内縁を丁寧に触察していくと、
硬結圧痛反応が強くあるポイントが1ヶ所あると思いますので、そこを見つけ出すのが治療のコツです。
このトリガーポイントに安定持続圧を行うと、コリを感じている自覚症状の部位に良く響き、
患者さん自身も、「そこが原因だ!」と実感されます。
関連痛が送られる部位も、慢性化すれば血流障害が起こるため、
肩上部や上頚部にもトリガーポイントが形成される原因となったり、
もともとその部位にトリガーポイントが形成されていれば、活性化の原因ともなってしまうのです。
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◇僧帽筋トリガーポイントの基礎知識
斜角筋
斜角筋のトリガーポイントが活性化すると、
肩甲骨内縁あたりや、上肢全体、拇指、示指、胸部に関連痛を送ります。
肩上部や肩甲間部に強い筋緊張があり、
上述した2つのトリガーポイントに指圧療法を行っても、
コリが緩む感じがしない、またはスッキリ感が出ないとなりますと、
斜角筋のトリガーポイントが原因となっていることが多いように思います。
図示された関連痛としての症状ではなく、
関連症状として、肩コリの部位の筋緊張を強めてしまいます。
ストレスや過労などにより、交感神経の緊張が強い方は、
斜角筋の筋緊張が見られます。
このため、
斜角筋の筋硬結を緩めないと、僧帽筋などの肩コリに関連している筋肉も緩んでくれないのです。
この筋肉のコリは、
なかなか緩みにくいので、焦らずに時間をかけて、丁寧な施術を心がけて下さい。
とは言え、
瞑眩反応が強く出る筋肉ですので、
一回の治療で改善させようと思い、時間をかけ過ぎるなどの、オーバードーゼにも注意が必要です。
今回は、
頑固な肩コリ症状に有効な3つのトリガーポイントをお伝えしましたが、
これにプラスして、
首のコリ感も強ければ、「後頭下筋群トリガーポイント」、
上背部に丸みがあるような骨格の方(特に女性)には、「僧帽筋第2トリガーポイント」なども有効ですので、
患者さんの肩コリのタイプに合わせて、
トリガーポイントを選択して、治療反応(響き)の観察をしてみて下さい。
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