「コツン」と骨が動くと症状が改善する骨盤療法 / 殿部指圧法と仙腸関節の関節運動学的アプローチ 

骨盤療法
◇指圧【基礎セミナー】次回は9月19日(木)に開催します。【東京都大田区の会場】

仙腸関節不安定症や仙腸関節弛緩症という診断を受けているわけではありませんが、
周期的(1~2カ月に1度位?)に仙腸関節からの低緊張連鎖の症状があらわれる患者さんがいます。

40代後半の女性ということもあり、ホルモンバランスの乱れなどの自律神経の問題も考えられます。
※1人目の出産時に股関節をおかしくされ、3人目の出産後から骨盤由来の全身症状に悩まされていました。

運動なども行っており、調子の良い周期もあるので、
筋肉の張りがある時は、仙腸関節に付着する靭帯は強度を保っていると思われます。

調子が悪くなってくると、
腰や股関節周りの痛みと下肢のシビレがあらわれ、
ご本人いわく、腕の筋肉がたるんできて、力が弱くなるとのことです。

このような状態になると治療に来られるのですが、

その時の症状に合わせて、
指圧による、経絡治療やトリガーポイント療法で全身を施術し、

治療のメインは、
仙腸関節の関節運動学的アプローチとなります。

両側の仙腸関節に、主要な5つの手技を行っていると、

患者さんが、
「コツン!」「グズッ!」と、骨が動くと言われ、

治療している私の手にも、その動きの感触が伝わってきます。

5つの手技を刺激量に変化をつけながら3回ほど行っている間に、
何度も骨は動きます。

はっきりとは断言できませんが、
手技の終盤では、動きが無くなってくるので、

骨の動きと症状改善には、何かしらの関係がありそうです。

また、
この患者さんに、
側臥位で、殿部に指圧(肘圧)を行っている時も、
関節運動学的アプローチを行っている時と同様に「コツン」と骨が動く時があります。

※仙腸関節の関節運動学的アプローチを行ったあとに、リバウンド症状を防ぐために、
また、治療効果をさらに高める目的で、仙腸関節を締める(適度な緊張を保たせる)イメージで肘圧法を行います。この治療法は「骨盤療法コース」で学ぶことが出来ます。

この殿部への指圧による治療反応は、
骨盤調整の効果があると考えられます。

この患者さんの治療では、
即効性がある時と、1~2日後に症状が改善してくることがあるようです。

時々、調子の悪くない時にも治療に来られますが、
その時には、「コツン」と骨が動く反応は起こりませんので、

この反応は、仙腸関節の機能異常や弛緩の状態と関係があると思われます。

仙腸関節が弛緩状態であったり、機能異常からの低緊張連鎖が起こっていても、
刺激量に気をつけて骨盤調整を行えば、治療効果は期待出来ます!

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実際の講座で行う「仙腸関節の関節運動学的アプローチ」と「腰椎の逆捻転」を、
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